姿勢の歪みについてのご質問にお答えしていきます!
Q:背骨(脊柱)の変形があるとレントゲンを撮った際に言われたのですが、真っ直ぐの姿勢になりますか?
A:ご質問ありがとうございます。まず背骨の変形での前屈み姿勢、側弯や膝でいうO脚などは、徒手(手での施術)ではアプローチできません。もちろん骨をボキボキするような施術でも骨自体の変形は変わりません。そして、当院では骨に直接アプローチするような施術は一切行っておりません。骨をボキボキするような施術も一切行っておりません。皆様がよく勘違いされているのですが、左右対称の姿勢になれば今ある症状が無くなるというのは大きな間違いです。その方それぞれに合った姿勢があります。例えば側弯があっても腰痛や肩こりなどの症状がでていない、楽しく健康的に過ごせているならその側弯のある姿勢がその方にとっては良い姿勢と当院では判断します。それを無理に脊柱を前面から見た際に真っ直ぐしようと無理にトレーニングや姿勢矯正なるものをした場合、今までなかった症状がでてくる場合があります。ただ側弯があり、上手に筋肉が使えておらず、それが原因で筋力不均衡などによる不良姿勢や症状がでている場合には使えていない筋肉のトレーニングをしたり「促通」と言って、筋肉の収縮を筋肉に正しく覚えさせることが必要になります。そもそも脊柱は側方から見るとカーブがあるのが正常で、腹部を支える筋肉(腹横筋・錐体筋・腹直筋)と背部を支える筋(脊柱起立筋・腸腰筋)をどちら側の筋肉を緩めて使えるようにして(促通)、さらに反対側の筋肉をトレーニングするのかをしっかりと判断することが大切です。それを当院ではしっかりと評価して正しいトレーニングや施術をお伝えしていきます。
Q:なぜ、人間の姿勢は年齢と共に前側に倒れていくのでしょうか?
A:この質問に関しましては、背骨と背骨の間には椎間板という軟骨があり、その椎間板は力学的に腹側(前側)が弱く、年齢と共に起こる椎間板の変性(老化)により腹側(前側)が潰れていきます。それによって脊柱も前側に倒れてしまうということから、前屈み姿勢が多いということになります。現在も勿論ありますが、日本では農業が盛んであった時代には田植えなどで前屈み姿勢での作業が多かったため、極端に前屈み姿勢の方が多かったようです。